さて皆さん、二日酔いでヘロヘロになって迎えた朝、何を食べますか? 昔から二日酔いには「しじみ汁」と言われています。これはしじみに含まれるタウリンという成分に肝臓の働きを助ける作用があるため。理にかなった食事です。でも、私は肉食系! じしみではなくベーコンで二日酔いを撃退します。えっ、そんなのアリ? 今そう思いました? 実はこれも理屈に合った食事なんですよ。
1. アルコールを分解を高めるには何が必要?
そもそも、二日酔いとは大量にアルコールを摂取し過ぎたため、肝臓がアルコール分解にかかりきりになり、糖分を造り出せなくなっている状態をいいます。だから低血糖状態に陥り、頭痛がしたり身体がだるかったり、気力が出なかったりするのです。アルコールの分解には多量のエネルギーが必要です。つまり即エネルギーになる食べ物を身体に入れてあげた方が二日酔いから早く離脱できるというワケ。
英国では、二日酔いの朝はベーコンエッグとトースト、目玉焼きとソーセージ、チーズマフィンとベーコンといった朝食を食べる民間療法があります。そして飲み物はミルク。朝から重い食事だなと感じられるかもしれませんが、疲れた肝機能の修復を促すために、高脂肪な食べ物とともにミルクや卵、チーズなどの高タンパク質を補給するのが一番だといわれています。
日本の高タンパク質な食べ物といえば豆腐や油揚げ、味噌あたり。なるほど、しじみを味噌汁にするのはそのためだったのですね。国は違えど、二日酔いを素早く解決したい悩みは同じ。先人の考えは、素晴らしい朝食を教えてくれていたのです。
2. 二日酔いの朝こそ脂っこい朝食を!
アルコールの分解を促す最速の方法は脂肪が多い高カロリーなものをたべること。これって、肉食系の私にピッタリな方法です。ベーコンやハム、ソーセージは、ビタミンB群の栄養が豊富です。中でもビタミンB1は、別名「疲労回復のビタミン」といわれるほどで、糖質をエネルギーに変える時に不可欠なもの。もりもり食べて、ふらふらな身体を早く元気にしてあげたくなります。
もちろん高カロリー・高脂肪な食べ物だけでは栄養が偏ってしまいます。抗酸化作用にある緑黄色野菜も一緒に食べるのがベストですね。できれば温かい野菜スープの方が良いですが、冷たいサラダでも身体に入ると身体がシャキっとなり気だるさや不快感が消えていきます。
ただ、食欲がないのに無理して食べると、逆に戻すことになるから注意してくださいね。「ティファニーで朝食を」ならぬ「二日酔いにベーコンを」が、現代の合言葉です。