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ハムの『オレンジ色フィルム』は今もある?

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お歳暮にいただいた箱入りのハム。丸太のような極太ハムにはオレンジ色のフィルムがピシっと貼り付いていました。美味しそう~、涎を垂らしていた子どもの頃の私。母親に、ハムをステーキのように厚く切って食べたいと訴えたのですが、その夢叶わず・・・。大人になった今、積年の夢は果たすべく、ハムを物色しにスーパーヘ行きました。

あれっ、オレンジ色のフィルムに包まれたハムがない! どうして? いつも数枚に切り分けられた個包装のパウチハムを選んでいる私。見落としていました・・・なんたる失態! これでは肉食系女子を自認できません。さっそく調査開始です。

1. 意味があったオレンジ色のフィルム

調べてみました。あのオレンジ色のフィルムは、昭和9年頃から存在しています。大衆化したのは昭和25年以降のこと。高度経済成長期にお中元やお歳暮として箱入りハムがあちらこちらの家に贈られました。そのハムに、オレンジ色のフィルムが使われていたのが記憶に残っていたのです。

あのフィルム、実は塩化ビニリデン系のサランフィルムという特殊なもの。酸素を通さないので中身(ハム)の鮮度を保つことができ、熱を加えても変色しないとい特性があるらしい。

オレンジ色に決まったのは、中身の肉の色(桜色)に近かったことと、日光に当たった時、変色・劣化を防ぐ役目も担っていたとか。そんな深い理由があったのですね。確か、そのフィルムの端は銀色のクリップで留められていました。太いハムに皺ができていたのを思い出します。

2. 最近はフィルムの色が透明に

しかし、最近はオレンジ色のフィルムを見かけなくなりました。なぜでしょう? 今は透明なフィルムがほとんどです。更に調べると、最近特殊な透明のナイロンフィルムが開発されていたのです。このフィルムは強靭で、耐熱性・耐寒性も兼ね備えているすぐれモノらしく、密閉性も極めて高くて、安全な品質を確保できるものらしいのです。そして透明ということから、消費者自身がハムの品質をハッキリ確かめられるというのが市場を占領した理由でしょう。

全てのハム会社がオレンジ色のフィルムをやめたわけではありませんが、大手は透明なフィルムに移行しています。それだけ技術が進んだということでしょうけれど、私には寂しい気持ちも残ります。あのオレンジ色のフィルムにはノスタルジーがありますから。

と、憂いに浸っていたら、スーパーで見つけました、鉛筆型した細長いウインナーを! おぉ燦然と輝くオレンジ色のフィルムが使われているではないかっ。関東では魚肉ウインナーをよく見かけますが、関西では細長いポークのウインナーが主流ですよね。子どものおやつ、大人の酒のあてになるオレンジ色のフィルム万歳! これからもずっと愛食していきます。


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